ドメインの移管をする時はいつも気を使います。レジストラによって手続きが違いますし、移管後のDNS設定に失敗するとサーバがネット上から消えてしまいます。このため、十分な時間的余裕を持って行うことをお勧めします。複数のドメインを持っている場合は、最も重要度の低いドメインから順に移管していきます。ドメインを連絡先のメールアドレスに使用している場合は特に注意が必要です。DNS設定等に失敗した場合に備え、自分が管理しているドメイン以外のメールアドレスを連絡先に設定しておくのが安心です。
ドメインの移管手順(2018年11月作成)
現在のレジストラでの事前準備
移管するドメインの更新期限まで十分時間があることを確認する
Authcodeの発行方法を確認しておく(JPの場合は不要)
アカウントにアクセスできなくなる可能性があるため領収書などの必要書類をダウンロードしておく
移管先のレジストラにアカウントを作成
アカウントのメールアドレスは移管するドメインと同じでない方が良い(移管に失敗すると連絡がとれなくなる危険がある)
アカウントのメールアドレスをWHOISと同じにするのもセキュリティ上やや不安がある
クレジットカードを登録し移管料を払えるようにする
DNSレコードを設定する(ダウンタイムをなくしたい場合)
現在のレジストラのDNSサーバを利用している場合は移転により失われるので一時的なDNSサーバを設置し(Amazon Route 53などを利用する)DNSレコードを設定する
移転先のレジストラがDNSサーバを持っている(DNSレコードを登録できる)場合は可能ならそれを事前に設定する
ホスティングサービスなどを利用していてレジストラに依存しないDNSサーバを持っている場合はそのままでよい
現在のレジストラ
メールアドレスの確認(WHOISとは別に確認してくることが多いがWHOISも確認すべき)
WHOISを変更した場合はICANNやレジストラからのメールに返答する(メールアドレスの有効性や情報共有設定の確認)
FC2ドメインではメールのリンクが「無効」と表示される不具合があったが今は解消している様子。念のため「お知らせ」を確認する
移管申請(これをしなくても自動でAutocodeが手に入るレジストラの場合は申請不要)
LinkClubはここで解約になってしまい全てのドメインが解約されるとアカウントにアクセスできなくなるので注意
Authcodeの入手(JPの場合は不要)
移管先のレジストラ
Authcodeを用いて移管を申請する(JPの場合はAuthcodeなしで申請する)
スタードメイン はここで課金する(移転が成功する前に課金される)
現在のレジストラから確認メール
割引価格での更新オファーが来ることがあるので検討する(移管先で課金前の場合のみ)
メールのリンクから移管を許諾する(JPの場合は現在のレジストラのアカウント認証が必要)
移管先のレジストラから確認メール
多くのレジストラはここで課金する
移管完了のお知らせメール
通常DNSサーバの設定は引き継がれるが、引き継がれない場合は設定する(この場合は速やかに設定する必要がある)
移転先のレジストラがDNSサーバを持っている(DNSレコードを登録できる)場合それを設定する
WHOISは自動で設定されないことが多いので再設定する(上位レジストラがTucowsやeNomの場合は設定しても公開されない)
WHOISを変更した場合はICANNやレジストラからのメールに返答する(メールアドレスの有効性や情報共有設定の確認)
FC2ドメインではメールのリンクが「無効」と表示される不具合があったが今は解消している様子。念のため「お知らせ」を確認する