長年使っている電話番号を簡単には変えられないように、ホームページやメールのアドレスを変えるのは難しいものです。MNPが導入されても、携帯のメールアドレスに縛られてキャリアを変更できない人も多いと思います。2019年12月、とうとうGoogleの二段階認証から携帯のメールアドレスが外されました。これを機にGmailやiCloudのメールに代えようと思っているとしたら、ちょっと考えてください。キャリアから自由になっても今後はGoogleやAppleから逃げられなくなっていませんか。自分のドメインを持つと、ネット上のアドレスを保ったまま、メールなどのプロバイダを変更できるようになります。通信費節約のためだけでなく、ネット上の自由を特定の企業に握られないためにもドメイン取得をお勧めします。自分のドメインをGmailやiCloudに登録するのは簡単です。費用は有名な.comでも月100円程度から可能です。
ドメインに必要なものが3つあります。初心者ならこの3つをまとめてやってくれるサービスを利用すればOKです。
レジストラ
ドメインはレジストラで登録します。レジストラにはドメイン名とそれを管理するDNSサーバの情報が記録されています。この情報は世界中に分散配置されているルートサーバに定期的に送られ、世界中に広まります。
DNSサーバ
DNSサーバは、そのドメインを利用するサーバの設置場所(IPアドレスなど)を記録しています。DNSサーバなしでもドメインは取得できますが、ドメインを利用するためには必ず必要です。最近は、ホスティングやレジストラにDNSサーバが無料で付属することが多く、DNSサーバ専用のプロバイダは絶滅したようです。
ホスティング
ドメインを利用したサーバを置くためのサービスです。ホームページやメールの機能が一般的です。料金も無料から高額なものまで様々です。当サイトはG SuiteというGoogleのホスティングサービスを利用しています。
注意事項
連絡先
自分のドメイン上のメールアドレスを連絡先にしたいところですが、何らかのトラブルでドメインが使えなくなると、回復のための連絡手段がなくなってしまいます。Gmailなどの安全で落ちないサーバを連絡先にするのが良いと思います。ただしICANNからの確認メールがSPAMになってしまうことがあるらしいので注意が必要です。無料メールを避けるようにと書いてるサイトがたくさんありますが、最近は有料メールでも同じ危険性がありますので、特にGmailを避ける必要はないと思います。
更新
ドメインは年単位で更新されます。レジストラによって自動更新されることが多いのですが、いつの間にか料金が値上げされていることが多いので、年に1回自分で更新するのが安全です。特に大切なドメインは、9年以上有効期間がある状態で保っておくと、誰かに勝手に移管されるといった危険性を小さくできます。
移管
同じレジストラを利用し続けるより、他のレジストラに移管するほうが安いのが一般的です。手間はかかりますが、レジストラによる安易な更新料金値上げを抑制するためにも、料金を比較して積極的に移管しましょう。